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自律神経の乱れ

「自律神経が乱れる」ってどういうこと?

自律神経が乱れるにきっかけには2つのタイプ

自律神経が乱れるにきっかけには2つのタイプ(精神的ストレスで交感神経が過剰に興奮する過緊張タイプ、肉体疲労から副交感神経が過剰に興奮する過リラックスタイプ)があります。

≪2つの自律神経のバランスが崩れると過剰な興奮状態に≫

自律神経の交感神経、副交感神経は、毎日、それぞれ必要な時に働くようにスイッチが切り替わり、体をベストの状態に保とうとしています。でも、ストレスがかかるなどして交感神経が過剰に興奮した状態が続いたり、または疲労が重なって副交感神経が過剰に興奮すると、2つのバランスが崩れ、スイッチがうまく切り替わらなくなってしまいます。これがプレ自律神経失調状態です。

自律神経は、どちらかが過剰に興奮し続けると、それに引きずられてもう片方も過剰に働くようになる性質を持っています。そのため、プレ自律神経失調の状態が続くと、さらに事態は悪化します。どちらの自律神経の暴走も止まらず、それどころかさらに加速して、不必要な時に働きだすような制御不能の状態に。これが、自律神経失調症と呼ばれる状態です。

これを放っておくと、最後にはどちらの自律神経も働き過ぎてへとへとになり、何もやる気が起こらない、心も体も疲れ切った、うつ状態に入ってしまうのです。

 

≪精神的ストレスで交感神経が過剰に興奮した過緊張タイプ≫

体にとっては外敵である精神的なストレスがかかると、それに対抗するために交感神経が活発に働き、心臓や肺を早く動かしたり、体温を上げたりして、闘う準備を整えます。適度なストレスは、やる気を引き出すのに役立ちますが、強すぎたり長期的に継続したりすると、交感神経が暴走して、過剰に活動的な状態がつくられることになります。食べ物が消化吸収できないなど、体や心を休めることができなくなります。

≪過緊張になる時はこんなとき≫

・イライラしたとき

・怒りを感じたとき

・興奮しているとき

・不安や心配があるとき

・他人と意見が対立したとき

・物事が思い通りに進まない時

≪肉体疲労から副交感神経が過剰に興奮した過リラックスタイプ≫

長時間の仕事や睡眠不足で疲れがたまってくると、副交感神経が活発に働いて、早く体を休ませようとします。でも、忙しいとつい無理を重ねがちです。

そうなると、副交感神経は短い時間の中でますます必死に働かなければなりません。また、半日以上寝て過ごすような緊張感のない生活をしていると、副交感神経の働く時間が必要以上に長くなります。その結果、過剰にリラックスした状態がつくられ、昼も眠たくてたまらなかったり、胃酸の過剰分泌で胃が痛くなったりします。

≪過リラックスになるのはこんなとき≫

・肉体的な疲れがたまっているとき

・睡眠不足のとき

・長時間働きすぎているとき

・だらだら過ごしすぎたとき

・不規則な生活をしているとき

・刺激の少ない生活のとき

≪交感神経、副交感神経ともに過剰に興奮:自律神経失調期≫

自律神経は、どちらかの過剰な興奮状態が続くと、もう一方もそれにつられて興奮状態になってしまいます。そして、ついにはどちらの神経もコントロールを失った状態になります。そのため、頭はのぼせているのに、手足は冷えていたり、だるくて疲れているのに、突然動悸が激しくなったりと、体の器官があちこちでちぐはぐな働きをするようになるのです。これが「自律神経失調症」の状態です。

≪交感神経も副交感神経も大幅ダウン:うつ期≫

交感神経と副交感神経の過剰な興奮状態も、いずれパワーダウンするときがやってきます。交感神経も副交感神経もきちんと役目を果たすことができなくなると、何にもやる気が起きず、ぐっすり眠ることも食事をとるのも難しい「うつ状態」になってしまいます。こうなったら、無理にでも休養して、働きすぎた自律神経を休める必要があります。

≪自律神経のバランスのセルフチェックには血圧計が役立ちます≫

日々刻々と変化する自律神経の状態を正確に確かめるのは難しいものの、目安になるものが血圧です。交感神経が活発になると血圧は上がり、副交感神経が活発になると下がります。

この方法は、休息している状態から活動の状態に変化した時の、自律神経の調整能力をチェックするというものです。まず横になって測り、次に立ち上がってすぐにもう一度測ります。その結果、立った時の数値が横の状態の数値より最低血圧で上がり、最高血圧でほぼ変わらない場合は正常です。最低血圧が上がらなかったり最高血圧が下がる場合は、自律神経の切り替えがうまくいっていない可能性があります。

≪自律神経はこんなときに乱れやすい≫

自律神経が乱れる2大原因は、精神的ストレスと肉体疲労です。こういったことが起こりやすいのは、転居や転職など生活に変化があったときです。悪いことばかりでなく、結婚などの喜ばしいことでも同様に乱れてしまいます。また、仕事や育児などで忙しくて一時的に生活が不規則になったときや、人間関係がうまくいかないときもそうです。また、女性は自律神経が女性ホルモンの影響を受けやすいため、ホルモンが変動する生理前、妊娠・出産時、更年期には自律神経が乱れやすくなります。

なお、季節の変わり目は、気候が変わりやすいために、自律神経の調整が間に合わなくて、乱れる原因になることもあります。

≪自律神経が乱れやすいのは、こんな体質&性格の人≫

自律神経が乱れやすいのは、まず、アレルギーや虚弱体質の人、子どもの頃によく自家中毒を起こしたり、発熱した人、めまいや立ちくらみを感じやすい人、冷え症の人、車酔いしやすい人、生理不順のある人、生理痛の強い人などです。これらの人たちは、体の外からの影響に敏感に反応したり、ホルモンバランスの変化が大きいために、体質的に自律神経が乱れやすいのです。

また、内向的で感情を抑えがちな人や情緒が不安定で怒りっぽい人、疲れているのに頑張ってしまう人は、性格的に精神的ストレスや疲労を抱え込んで、自律神経が乱れやすくなります。

千葉市稲毛区にある轟はり灸治療院では乱れてしまった自律神経から起こる症状に対しての治療、心療内科系の治療も行っております。

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