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うつ病について

うつ病のタイプ

≪大きく3つのタイプに分けられる≫

うつ病は、医学的には「気分障害」と呼ばれ、主に3つのタイプに分類されます。

気分とは、「怒り」「喜び」「悲しみ」などのダイナミックな感情とは異なり、ある程度長い時間持続する心のありようを指す言葉です。

気分障害とは、気分のコントロールがうまくいかず(障害されている)、常に憂うつな気分に閉じ込められている状態といえます。

 

①抑うつ症状が続く「大(だい)うつ病」

「大うつ病」とは、強い抑うつ症状が続くタイプで、従来「うつ病」と呼ばれていたものです。

次の双極性障害とは異なり、「抑うつ症状」のみが現れます。

患者さんの数が最も多く、一般に「うつ病」といえばこのタイプを指します。

なお、大うつ病とは、「うつ病の中でも“主たる”タイプ」という意味です。

英語の「メジャー」を訳(やく)した言葉で、「症状が重い」という意味ではありません。

 

②抑うつ状態と躁状態を繰り返す「双極性障害」

「双極性」とは、強い「抑うつ状態」と、気分が高揚した「躁状態」の2つ(双極)の傾向を併(あわ)せ持つという意味です。

抑うつ状態の時は、他のうつ病との区別はほとんどつきませんが、ひとたび躁状態になると、「多弁」「自信過剰」「活動性が過剰に高まる」など、抑うつ状態とは正反対の状態になります。

 

③抑うつ症状が長期間続く気分変調症

抑うつ症状は比較的軽いのですが、その状態が長く続くタイプです。

どちらかというと、若い人に多いといわれています。

軽い抑うつ症状があり、体の不調が続いてスッキリしない状態が2年以上続いていると、「気分変調症」と診断されます。

大うつ病に比べて抗うつ薬が効きにくく、薬物療法以外にも、認知療法や患者さんの環境を調整して症状を軽くすることなどで対応していきます。

 

≪やや特殊なタイプや誤解されているものもある≫

気分障害で最近増えているものに「非定型うつ病」があります。

また、「仮面うつ病」や「微笑みうつ病」など、名前が知られている割には、正しく理解されていないものについて解説します。

◎非定型うつ病

「非定型」とは、「典型的でない」という意味です。

中心には強い抑うつ症状がありますが、「日中にも強い眠気がある(過眠)」「過食」「よいことがあると気分がよくなる」など、独特の症状があるタイプです。

最近、若い世代を中心に増えており、治りにくいうつ病(難治性うつ病)の中には、このタイプが少なからず含まれているともいわれています。

 

◎仮面うつ病

抑うつ症状などの精神的症状より先に、身体症状が現れている場合に、「身体症状という“仮面”をかぶったうつ病」という意味でこの言葉が使われます。

頑固な身体症状に悩んで内科を受診したところ、「仮面うつ病ではないか」といわれて抗うつ薬による治療を受け、身体症状が改善した…といったケースが典型的です。

一見うつ病と分かりにくいという意味でこの名前が使われていますが、その実態はうつ病(大うつ病)の初期であることも多いのです。

うつ病の患者さんの表情が乏しくなって、仮面をかぶったような状態になることを指すと思っている人もいるようですが、そうではありません。

 

◎微笑みうつ病

これも、うつ病のタイプというよりも、うつ病(大うつ病)の初期症状といえる言葉です。

症状が比較的軽い頃に、周囲に心配をかけまいとして、患者さんが微笑みを浮かべている状態を指します。

このような状態が、しばしばうつ病の初期に見られることを知っておきましょう。

 

◎季節性うつ病

やや特殊なタイプのうつ病で、冬の間にだけ強い抑うつ症状が現れ、春の訪れとともに自然と軽快していく…というものです。

元々は北米など冬の日照時間が短い地域で発症しやすいことが知られていましたが、日本では特に地域差はありません。

 

うつ病が起こる要因

≪脳の仕組みとストレスの関係が分かりつつある≫
うつ病がなぜ起こるのか、その原因やメカニズムについては、現在も研究が行われています。
私たちの脳は、無数の神経細胞でできています。
これらの神経細胞は、「神経伝達物質」という物質を介してさまざまな情報を伝え合い、複雑な働きをこなしています。
しかし、ストレスを抱えていたり、心身ともに疲れている状態が続くと、神経細胞の働きや、神経伝達物質の量に変化が生じたり、脳の血流量に影響が及びます。
 
≪脳の変化や遺伝子だけでは説明がつかない≫
うつ病に関しては、神経伝達物質のうちでも、特に意欲や気分を調整する働きを持つ「セロトニン」や「ノルアドレナリン」などの量が減ることが、抑うつ症状などを引き起こす要因となっていると考えられています。
また人のDNAの解析が進み、抑うつ症状やうつ病に関係する可能性のある遺伝子もいくつか発見されています。
しかし、うつ病の発症の仕組みは複雑で、遺伝子だけでは説明がつきません。
うつ病の発症には、もともとの性格や考え方の傾向と、環境(ストレスの状態)などが深く関わっているためです。
 
≪「心の強さ」は関係ない≫
うつ病について、時に「心が弱いからうつ病になるのではないか」と思っている人もいます。
しかし、これは誤りです。
うつ病は、心の弱さから発症する病気ではないのです。
むしろ、「真面目でコツコツ」やるタイプの人が、強いストレスや、急激な変化に直面した時に、今までのやり方やペース配分をうまく調整できないと、疲労や苦痛を抱えやすく、それがうつ病の1つの要因になると考えられます。
特に、社会の構造やシステムが急激に変わりつつある現代社会では、本来は好ましい性格であっても、変化に対応することが苦手な人にかかるストレスが大きくなります。
そのことが、うつ病の患者さんが急増している一因と考えられます。
 
≪きっかけとなるストレスはいろいろある≫
うつ病の発症には、ストレスの大きさと強さが関係します。
ストレスが大きくて強いほど、うつ病の危険性が高くなるのです。
ストレスの大きさや強さは、その人の物事の受け止め方や、ストレスにどのくらい耐えられるか(ストレス耐性)によっても変わってきます。
ストレスを感じやすい人にとっては、たとえ一つひとつは小さな出来事であっても、それが積もり積もれば、大きな負担となってきます。
しかし、「自分はストレスに強い」と思っている人でも、突然大きなストレスに襲われることもあります。
例えば、身近な人が急に亡くなった時などです。
このような、いわば“不意打ちのストレス”がうつ病を招くケースも少なくありません。
この点で、うつ病は誰にでも起こる可能性のある病気といえるでしょう。
 
≪意外なストレスがうつ病を招く≫
ストレスは、本来は「体や心にかかる刺激や負荷」を指す言葉です。
病気や不快な出来事はもちろんストレス(負荷)になりますが、それ以外の「昇進、結婚、出産、引っ越し、子どもの独立」などの「変化」も、刺激という点でストレスになりえます。
こうしたきっかけでうつ病が起こる場合があることも、知っておいてください。
 
 
 
 

うつ病の診断方法

≪現在はDSM-Ⅳが使われることが多い≫

現在、うつ病の診断に使われているのが、アメリカ精神医学会が作成した「DSM-Ⅳ(フォー)」という診断基準です。

これは、患者さんに起こっている症状に注目し、症状の数とその内訳から診断するものです。

 

≪基本になるのは強い抑うつ症状≫

DSM-Ⅳでは、まず、9つの項目について、患者さんの症状がどのくらい当てはまるかをみます。

9つのうち、5つ以上の項目が2週間以上続いている場合に、「うつ病(大うつ病)」と診断させます。

そのうえで、付随する症状についてさらに分類し、うつ病のどのタイプか、最終的に診断します。

 

≪うつ病の診断が容易になった≫

DSM-Ⅳが使われるようになった背景には、もともとうつ病の診断が難しかったということがあげられます。

特に、うつ病による抑うつ症状は、日頃経験する憂うつ感に通ずるものがあるだけに、「どこまでが普通の憂うつ感で、どこからがうつ病による抑うつ症状か」の判断に、精神科の医師の間でも違いが出るおそれもありました。

DSM-Ⅳによる診断は、うつ病を引き起こした背景や、患者さんの抱える問題に焦点(しょうてん)が当たらないなどの問題点もあります。

しかし、簡便で診断に違いがあまり生じないため、精神科の専門医でなくてもうつ病を診断できるようになり、うつ病の早期発見に繋がるという大きなメリットがあります。

現在、世界中で使われています。

 

≪うつ病の診断基準≫

次の①~⑨の症状のうち5つ以上が当てはまり、(ただし、①・②の少なくともどちらか一方は必須)、それらの症状が最近2週間以上続いていて苦痛を感じている、あるいは生活に支障をきたしている場合に、うつ病と診断される。

①ほとんど毎日続く抑うつ気分

②何も楽しいと感じることができず、無気力で興味もわかない

③食欲が低下している

④よく眠れない

⑤イライラする

⑥疲れやすく、だるさがとれない

⑦自分を責めてばかりいる

⑧集中力が低下し、考えることができない

⑨繰り返し死にたいと思う。自殺を口にする。

 

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