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不安感について

不安が症状を悪化させる

慢性的に不安が続く  全般性不安障害

 不安神経症は、不安発作を起こすのが特徴ですが、不安発作ほど明確な症状が出ないにしても、慢性的に不安な気分、身体的な不安症状があるものを全般的不安障害とよんでいます。

極端な不安感がつのるなどの症状

 

全般性不安障害の症状は、大きく分類すると、精神症状と、身体症状に分けられます。

精神症状としては、慢性的な不安、それも他の人から見ると、まったくナンセンスと思われるような過度な不安を常に感じています。

たとえば、「何事にも極端に敏感になり、常にビクビクしてしまう」、「何となく落ち着かずに、じっとしていることができない」、「漠然とした恐怖感を感じる」、「物事に集中できない」といったような症状です。

また、これとともに「必要以上に夫や子どもなど家族のことを心配する」、「普通には考えられないくらい先行きのことを心配する」という傾向もみられます。

これらの精神症状とともに起こる身体症状としては、自律神経が不安定になり、動悸や息苦しさ、発汗、吐き気、口が渇く、お腹が何となく気持ちが悪い、下痢、身震い、頻尿などの症状があげられます。

これらの症状がすべてあてはまるということはありませんが、こういった症状のうち常にいくつかが重なって起こる場合、全般性不安障害であると診断できます。

発作的な不安が襲う不安神経症が治った後に、このような全般性不安障害に陥ることも少なくありません。

激しい不安に襲われる不安神経症

対象のない不安におびえる

 理由もなく突然大きな不安に襲われ、それに伴い身体症状も現れる病気が不安神経症(パニック障害)です。

≪対象のない不安におびえる≫

誰でも不安を感じるときがあります。晴天だった空に暗雲がたちこめれば、「大雨が降ったらどうしよう」と不安を感じるし、大きな試合の前に緊張とともに「勝てるだろうか」と不安を感じたり、あるいは入試の前の日に「難しい問題が出たらどうしよう」と不安になったりします。(現実不安)

こういった理由のある不安は、日常よくあることですし、逆にこれらの不安は危険に対する信号として、生きていく上で必要不可欠なものでしょう。ところが不安神経症の不安は、これといったはっきりした理由はないのに、突然大きな不安に襲われる病気なのです。(神経症性不安)

不安神経症の症状

≪不安神経症の症状≫

不安神経症は、大きな不安とともに、身体症状を伴っています。

動悸がして頻脈になる、胸が詰まったような感じの苦しさ、息ができない、皮膚が蒼白になったり、紅潮したりする、血圧の上昇・あるいは下降、腹痛、下痢、便意、吐き気がし実際に吐いてしまうこともある、筋肉の緊張あるいは脱力感、めまい、耳鳴り、汗が出る、頭痛、頭の異常感(血管が切れたような感じ、しびれなど)などです。

さらには、「このままでは気が狂ってしまうのではないだろうか」、「このまま死んでしまうのではないか」といった激しい恐怖のために、救急車で運ばれる人もいます。

これらの症状の出方は個人によって違いますし、同じ人でもいつも同じような症状が出るわけではありません。

こういった不安と身体症状が急激に始まって、数分から数時間で治まります。身体症状を伴っているものの、身体的には、特に異常があるわけではありません。これを「不安発作またはパニック発作」と呼んでいますが、不安神経症は、この急性不安発作を繰り返す病気です。

不安神経症がひどくなると、不安発作が起こるのが怖くて、電車に全く乗れなくなったり、家から一歩も出られなくなることもあります。(広場恐怖、外出恐怖ともよばれます)

また、必ず体に病気があるのに違いない、と病院を転々としたり、うつ病になってしまうこともあるといわれています。

不安発作を起こす前に、風邪などをひいて体調が悪かったり、仕事で疲れていたとか、精神的に何かストレスになるようなことがあったという状況が引き金になることがありますが、特に必ずこういう状況があるから起こるといった公式のようなものはありません。

不安神経症は、女性に多く、また青・壮年期に多いといわれています。性格的には特に偏りもなく、非常に良心的で温和、多少小心なところがあり、危険や人との衝突に対して敏感なところがあるといった共通点が見受けられます。

また、幼いころに肉親と別れたとか、母親が病気や仕事で家にあまりいなかったといった分離体験を持っている場合もあります。

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