IT(情報技術)化、合理化、不況によるリストラ......。

現代社会に、ストレスの種は増える一方です。

 

社会全体におけるメンタルヘルスの重要性が、いっそう高まってきています。

 

≪こころの健康状態にも関心をもとう≫

私たちは、からだの変調にはわりと敏感ですが、こころの疲れについては、なかなか気づこうとしません。

たしかに、こころの状態は「だるさ」や「痛み」「かゆみ」といった、明らかな変化としてとらえられるものではありません。

それだけに、こころの変調に対するケアは遅れやすいといえるでしょう。

 

再三述べていますが、うつ病は誰もがかかりうる病気です。

しかも、日常的に経験するストレスが発症の大きな引き金となるのです。

自分が、あるいは家族が、または職場の同僚や部下といった周囲の人がうつ病と診断されたとき、まず求められるのは、うつ病に対する正しい知識といえるでしょう。

正確な知識をもち、十分に理解することで、的確なケア、協力が出来るようになるのではないでしょうか。

うつ病の治療において、周囲の人の理解と協力は不可欠です。

そして心身の十分な休養も、1日も早い社会復帰のために必要なのです。

 

すべての歯車がかみ合って、はじめて早期回復への道が開かれることを知っておいていただきたいと思います。

 

 

≪コミュニケーションの大切さ≫

うつ病に限らず、病気にかかったときは、大なり小なり周囲に迷惑をかけてしまうものです。

それだからこそ、普段からのコミュニケーションが重要となるのです。常日頃、お互いをきちんと理解し、協力し合える関係ならば、たとえ病気になっても安心して相談できます。

 

病気の時は、誰でも不安になるものです。

一人で抱え込まず、打ち明けられる相手がいれば何より心強いでしょう。

また、自分ではなかなか認めにくいこころの変調にも、気づいてもらえる(あげられる)かもしれません。

これは早期発見・早期治療のうえで非常に大切です。良好なコミュニケーションは、ストレス回避の大きな手立てにもなります。

 

 

≪自分のこころに向き合う≫

さて、うつ病というこころの病気の全体像を理解していただけたでしょうか。

こころの「かぜ」「肺炎」「骨折」などと表現されるように、うつ病はけっして特殊な病気ではありません。ただし、放っておくとたいへんな辛さ(激痛)を味わうことになるので、1日も早くケアを受ける必要があります。

メンタルヘルス(精神保健)の重要性が叫ばれています。

もっと楽な気持ちで、そして積極的に、鍼灸治療を利用してください。

自分のこころに、無理を強いるのはやめましょう。

なにか辛いことがあったら、信頼のおける人に話してください。

それによってこころは荷をおろし、少しは楽になるはずです。

ときには自分のこころに向き合い、感情や思いの「プラス」も「マイナス」も素直に認め、対処していくことが大切なのでしょう。