心の病気の再発を予防するために心がけること~その1~

 

病気がよくなってから注意することは、再発を防止することです。

 

再発を完全に予防する方法というのはありませんが、次のようなことを心がけていれば、再発を防ぐのに役立つと思います。

 

 

≪無理をしないで少しずつ慣らしていく≫

心の病気にかかりやすい人というのは、もともと真面目な人が多いものです。

病気がよくなったからと、「それ!」とばかりに前と同じような忙しい生活に戻ろうとする人もいます。でも、その忙しい生活に疲れて、心の平穏を崩した人も少なくないのですから、決して無理をしないことです。

 

特に、仕事に復帰するには、少しずつ慣らしていくことが大事です。もう大丈夫と思っても、体の方もなかなかもとのようには、いうことをきかない場合もありますから、徐々に慣らしていきましょう。

 

体がだいぶ仕事に慣れてきたにしても、やはり無理は禁物です。再発を防ぐためには、かつては10の力を出していたとしたら、8くらいの力で抑えておくとよいでしょう。

 

疲れてきたな、と思ったら早めに休む習慣をつけることです。

 

特に、自分ではストレスがたまったというのに気付かないタイプの人は、十分に注意してください。

 

≪規則正しい生活で心の平和を≫

毎日の生活のリズムが乱れているのも、心の平和にとってはよくありません。

生活のリズムはなるべく乱さないようにしましょう。

 

特に、夜型で朝が苦手というような人は、生活リズムを朝方に変えるような努力をするとよいでしょう。

夜型のタイプは、どうしても生活が乱れがちになります。急には無理かもしれませんが、徐々に朝型に切り替えていくとよいでしょう。

 

 

また、休息や睡眠時間は、たっぷりとれるようにしましょう。

 

休息がとれなかったり、睡眠時間が足りないと、精神的に良くありません。気持ちに余裕を持つためにも、休息や睡眠時間はしっかり確保しましょう。

 

 

最近の日本人は、とかく栄養過多になったり、偏ったりしています。

 

そのため、成人病を招いたりしていますが、食事のバランスを整え、成人病を始めとする体の病気を防ぐというのも大切なことです。

 

糖や脂肪を摂りすぎず、ビタミンやミネラル、カルシウムが多い食事をとれば、体にもよいですし、脳の働きも活発になります。

 

栄養バランスの良い食事を規則的にとりましょう。このような食生活を維持していくことも頭に入れておいてください。

 

 

 

心の病気の再発を予防するために心がけること~その2~

 

≪生活の中に運動を取り入れて≫

体が弱くて、体力があまりない人は、何かというとすぐ疲れてしまい、ストレスもたまりやすくなります。

 

昔から、「健全な心は、健全な肉体から」といわれているほどです。体もある程度鍛えないと、強い心も育ちません。そういった意味でも、何か運動をすることをお勧めします。

 

運動するといっても、いきなり毎日ジョギングを始めたり、スポーツクラブに入会しなければならないということではありません。

 

楽しみながら、しかも長く続けることができる運動でなくては意味がないのです。

しかも、今まで運動から遠ざかっていた人が、急に激しい運動を始めたら、逆に体をこわしてしまうかもしれません。

 

そういう意味で理想的な運動というのは、「歩く」ことでしょう。歩くというのは、案外運動になるものです。

20分ジョギングするのと、30分早足で歩くのと消費するカロリーはほとんど変わりがないというデータもあるくらいです。

 

のんびりと歩くのではなく、多少汗ばむくらいの早足で姿勢を良くして歩くことです。

これなら、誰にでもできるのではないでしょうか。

とかく、車を使いがちな現代人ですが、なるべく意識して歩くことを生活の中に取り入れていきましょう。

 

だいたい1日1万歩を目標とするとよいといわれています。

運動をすると、体力がつくだけでなく、ストレス解消にも役立ちますし、夜、ぐっすりと睡眠をとることもできます。

 

≪趣味の時間を持つ≫

「仕事だけ」や「勉強だけ」「育児・家事だけ」というライフスタイルでは日常生活に潤いがありません。

 

なにか没頭できる趣味があると人間は心も強くなります。

お金をかけたり、人に誇れるような高尚な趣味でなくてもよいのです。

本人が楽しいと思えるようなことであれば、それが趣味なのです。

たとえば、音楽が好きな人は、音楽鑑賞でも、流行のカラオケでもよいでしょう。

盆栽や釣り、将棋、スポーツ、楽器演奏、パチンコ、旅行など、考えればいろいろあります。

 

趣味が見つからないという人は、子どもの頃のことを思い出してください。

子どもの頃にどんなものが好きだったか、どんなことに興味を持って熱中していたのか…。子どもの頃というのは、案外自分の趣味嗜好に正直な時代ですから、当時のことを思い出せば、自分の好きなライフスタイルが見つかるかもしれません。

 

 

それでも、どうしても楽しいことが見つからないという人は、少なくとも一人になれる時間を見つけて、ボーッとしてもよいでしょう。要は心に栄養を、ということなのです。

 

 

心の病気の再発を予防するために心がけること~その3~

 

≪多くの人と交わる機会を≫

心の病気になりやすい人というのは、性格的にわりと堅くて几帳面すぎるようなところがあったりします。

 

もちろん、病気や状況によっていろいろですから、いちがいにはいえませんが、心を柔軟にするというのは、心の病を防ぐためには、実は一番大切なことかもしれません。

 

そのためには、できるだけ多くの人と接する機会を持つことです。

自分の殻にだけ閉じこもっていずに、いろいろな人と接していくうちに、「ああ、こういう考え方もあるのか」とか、「こんな人もいるんだ」といったような経験をしていく機会が増えていくと思います。

 

もちろん、場合によっては、人と人との付き合いの中で、少々のあつれきを感じたりすることもあるでしょう。

そのような経験が、少しずつ人間の心を柔軟にしてくれるものです。

 

自分は人づきあいが苦手だ、と考える人もいるでしょうが、なるべくそのような考えは改めていくべきでしょう。

 

地域のボランティアや趣味の会などに積極的に参加していくと、人との付き合いが広がっていきます。特に、仕事や学校の付き合いだけでなく、別な人間関係を持つというのも強みになります。

 

できるだけ、多くの人に出会い、いろいろな人から、いろいろないい刺激を受けるようにしましょう。

 

≪少しでも不調を感じたら≫

いろいろと努力しても、再発することはあるかもしれません。

 

少しでも早い方がそれだけ軽くてすむのです。「まだ、大丈夫だろう」などと思わず、できるだけ早く治療を受けてください。

 

心の病は、体の病と違ってとにかくコンプレックスを持ちがちです。

しかし、何度も説明をしていますが、最近は心の病に多くの人がかかっているのです。