生活リズムが整ってくると、自律神経のバランスも自然に整ってきます。仕事中心の生活ではなく、規則正しい睡眠と食事を中心にした生活を心がけましょう。

≪自然に逆らった生活が自律神経失調症の原因に≫

人間の身体リズムは、太陽と地球が作り出している自然のリズム、すなわち1日24時間というリズムに同調しています。

日の出とともに起きて昼間活動し、日没とともに家に帰り、夜は休息する、というスタイルが、体にとって最も自然なのです。

しかし、現代社会では夜遅くまで仕事をしたり活動する人が増えています。

そのため、睡眠時間も食事も不規則になり、生活リズムも乱れがちです。

最近になって自律神経失調症の方が増えてきたのは、そのようなライフスタイルの変化と深く関係しています。

 

≪睡眠と食事のリズムを整えることが基本≫

自律神経は、活動している日中は主に交感神経が働き、休息している夜間は主に副交感神経が働くようになっています。

ですから、夜遅くまで活動する夜型の生活や、徹夜などが多い不規則な生活が続くと、体が本来持っている24時間の身体リズムが狂い、交感神経と副交感神経のバランスが乱れてしまいます。その結果、慢性の“時差ボケ”状態になり、体調が崩れるわけです。

このような生活リズムの乱れからくる体の不調を治すためには、一定の時刻に眠りにつき、一定の時刻に起きることが基本です。また、起きたら朝食をしっかりとることも大切です。

朝食は1日の活動のエネルギー源であり、朝食が体と脳を目覚めさせるのです。

 

朝食抜きで1日をスタートさせても、体はいうことをききません。脳も十分働きませんから、仕事や勉強の能率も低下してしまいます。

 

 

 

☆ポイント・アドバイス

≪夜型の生活を朝方に変えるポイント≫

夜型の生活に一度馴染んでしまうと、それを修正することはなかなか困難です。

しかし、眠くなるのを待っていたのでは、いつまで経っても夜型の生活を朝方に戻すことはできません。

とにかく眠くても眠くなくても一定の時刻になったらベッドに入り、明かりを消して目を閉じるようにしましょう。

 

 

生活リズムが整ってくると、自律神経のバランスも自然に整ってきます。仕事中心の生活ではなく、規則正しい睡眠と食事を中心にした生活を心がけましょう。

 

≪体が発するサインを見逃さない≫

生活リズムを整えるためには、空腹感や疲労感、眠気などの体が発するサインを見逃さないことも大切です。

これらのサインは、体が、栄養や休養、睡眠などを必要としているという警告信号です。

「仕事が忙しいから」「痩せたいから」などという理由で体の要求を無視し続けると、やがてサインを発しなくなります。

その結果、「眠ろうとしても、眠れない」「食欲がわかない」などの症状が現れてきます。

 

≪エアコンに頼りすぎると、生理機能が低下する≫

エアコンが普及したおかげで、私たちは真冬でも真夏でも家の中を一定の温度に保って、快適に過ごすことができます。しかし、エアコンに頼りすぎる生活は、体に備わっているコントロール機能を衰えさせることになります。

 

自律神経の働きの1つに、体温の調節があります。

暑い時には主に副交感神経が作用して発汗を促し、寒い時には主に副交感神経が働いて皮膚の血管を収縮させ、体の熱を外に逃がさないように調節しています。

エアコンのついた部屋で長時間過ごしていると、そのような体の機能がだんだん低下して、上手に体温調節ができなくなってしまいます。

人間の体は、1日24時間の自然のリズムに同調していますが、太陽と地球が作り出しているもう1つのリズム、つまり春夏秋冬の四季の変化に対応する力も備わっています。エアコンに頼らず、夏は思いっきり汗をかき、冬は寒さに対応する抵抗力をつけることも、体の機能を正常に保つためには必要なことです。

 

 

≪仕事と休養の区別をはっきりつける≫
“ワーカホリック(仕事中毒)”には至ってなくても、仕事を家庭に持ち込む人は多いようです。

仕事を家庭に持ち込むと、睡眠時間が不足したり、不規則になるだけでなく、精神的にも仕事と休息の区別がつかなくなり、生活リズムが大幅に狂ってしまうことにもなります。

仕事をしている時には主に交感神経が働き、休息時には副交感神経の働きが活発になります。

本来なら休息しているはずの時間帯に仕事をすれば、交感神経の興奮状態がいつまでも続き、自律神経のバランスが崩れていくのは明らかです。

また、仕事をしながらの食事も同様です。食べ物を消化・吸収するのは副交感神経の役割ですが、仕事を引きずっていたのでは、副交感神経の働きが抑えられてしまいます。

どんなに仕事が忙しくても、食事はゆっくり楽しむこと、できれば会社のデスクや社員食堂など、仕事の“場”を離れて、公園などで気分転換を兼ねて食事をすることをおすすめします。

 

当院は睡眠障害の治療も行っております。

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