自律神経失調症になると、倦怠感などの全身症状の他、体の各器官にさまざまな症状が現れます。また、

イライラなどの精神症状が現れることもあります。

 

≪疲れやすい≫

「疲れがいつまでも取れない」「自分でも異常なほど疲れやすい」などの、疲労感を訴える人が多いものです。

また、「関節がだるい」「手足に力が入らない」などの症状が現れる場合もあります。

 

≪微熱が続く≫

女性は、妊娠中や排卵日から月経までの約2週間は、基礎体温がやや高くなります。

しかし、そのような理由もなく、臨床検査でも異常が見つからなかったにも関わらず、37度前後の微熱が伴うときは、自律神経失調症も疑われます。

 

≪めまいがする、体がふらつく≫

めまいには、周囲や天井がグルグル回るように感じる回転性めまいと、目の前がクラクラしたり、体がフラフラするように感じる浮動性のめまいの2種類があります。

自律神経失調症と関係があるのは浮動性のめまいで、過労やストレスが原因と考えられています。

「歩いている時、地面に足がついていないような、ふわふわした感じがする」「立ち上がった瞬間、ふっと気が遠くなることがある」という人もいます。

 

≪頭痛が消えない≫

頭痛は、脳腫瘍やくも膜下出血、高血圧などの病気から起こることがありますが、検査をしてもそのような兆候が見られない場合は、自律神経失調症によるものとも考えられています。

最も多いのは、頭が締め付けられるような鈍い痛みで、首や肩のこりを伴う「筋緊張性頭痛」ですが、側頭部がズキンズキン痛む「片頭痛」を訴える人もいます。

 

 

≪耳鳴りがする≫

「音がしていないのに、キーンという大きな音が聞こえる」と耳鳴りを訴える人がいます。

また、音が聞こえにくかったり、耳にものが詰まっているように感じる、「耳閉感」などの症状があらわれることもあります。

 

≪肩こりがひどい≫

肩こりは、肩や首の筋肉が緊張して収縮し、血液循環が悪くなるために起こる症状です。

内臓や目、耳、歯などの疾患が原因で起こることもありますが、そのような原因が見当たらない場合は、ストレスがたまって、血液の流れを調節する自律神経のバランスが乱れてしまったためと考えてよいでしょう。

ひどいケースになると「肩だけでなく、首筋も背中もパンパンに張って、吐き気をもよおすときもある」と訴える患者さんもいます。

 

≪動悸・息切れが激しい≫

運動をしたり、大きなショックを受けたりしたときは、誰でも動悸や息切れがします。

しかし、安静にしていても動悸や息切れがすることがあります。このような症状は、心臓病や呼吸器の病気、貧血などの病気でも起こりますから安易な判断は許されませんが、検査をしても異常がなければ、自律神経のアンバランスによるものといえます。

 

≪息苦しくなる≫

動悸や息切れだけでなく、息苦しさや酸欠感、息が吸い込めないほどの症状に襲われるという人もいます。

このような症状は、夜、ベッドに入って休もうとするときに現れることが多いようです。

これは、自律神経の乱れによって気管支の筋肉が収縮するために起こるもので、精神的疲労や不安が原因です。

 

☆ここがポイント

≪疲労からくる息切れがある≫

自律神経失調症でなくても息切れや息苦しさ、胸苦しさを感じることがありますが、これは全身の疲労感や脱力感からくるものです。

波の高いところで泳いだあとなどは、2~3日経ってから突然、息切れが現れることもあります。

 

 

 

≪食欲がない≫

「食べると吐き気がする」「空腹なのに、食べ物を見ると食べる気がしなくなる」「食べた後ムカムカする」などと訴える人も多いものです。

これも、消化活動をコントロールしている自律神経が、正常に動いていないために起こる症状です。

 

≪手足が冷える、のぼせる≫

冷え症は多くの女性が抱えている症状ですが、自律神経失調症による冷え症は、氷を当てられているように冷たいのが特徴です。

「手足や腰は冷えるのに、顔だけ急にのぼせる」というケースもあります。また、検査をしていても平熱なのに全身に熱を感じる、いわゆる「ほてり」に悩まされている女性も多いようです。いずれも、血液の循環が悪くなったために起こる現象で、自律神経の乱れが関係しています。

 

≪手がしびれる≫

手の感覚が鈍くなり、「物に触れた時、手袋をはめて触っているような気がする」という人がいます。

反対に、知覚が過敏になりすぎて、体中のどこを触ってもヒリヒリ痛むとか、腕から指先にかけてビリビリと電気が走るような痛みを感じる、などの感覚異常を訴える人もいます。

このほか、指先が冷たくなって痛みを伴うレイノー症状が現れる場合もあります。

 

≪異常に汗をかく≫

「体を動かしたわけでも、気温が高いわけでもないのに異常に汗をかく」という人も多いものです。

なんでもないのに汗をかくのは、精神的なストレスがたまって自律神経がバランスを崩し、発汗を調整する機能が低下してしまったためです。

特に、手のひらや足の裏に多量の汗をかくのは、自律神経失調症の典型的な症状です。

 

≪眠れない≫

「寝つきが悪い」「夜中に何度も目が覚める」「眠りが浅いため、昼間は眠くてしかたがない」と訴える人も少なくありません。

体を疲れさせたり、気持ちをリラックスさせれば、普通は眠れるものですが、自律神経失調症による不眠は、そのような工夫をしてもなかなか眠れません。

不眠が3週間以上も続くような場合は、病院で診察してみるのも1つですが、鍼灸治療でも少しずつ改善されますので試してみてはいかがでしょうか。

 

 

 

≪体中の筋肉が激しく痛む≫

「歩くのもつらいほど全身の筋肉が痛い」という人もいます。リウマチや膠原病などの病気でなければ、自律神経の乱れが原因と思われます。

筋肉痛に倦怠感や不眠、胃痛などを伴うケースが多いようです。

 

≪口の中の不快感が消えない≫

人前でスピーチをするときや試験の前などのように、緊張している時は口の中がカラカラに乾いたり、ネバネバすることがあります。

こうした現象は、不安や恐れなどの精神的なことが影響して起こるもので、普通は緊張が解ければ症状も消えます。

しかし、自律神経失調症の場合は、いつまでもこのような不快な症状が続きます。口の渇きやネバネバ感のほか、舌の痛み、味覚の異常、歯が浮くような異常感などを訴える人もいます。

 

≪のどに異物感がある≫

「のどから食道にかけて、異物がひっかかっているような感じがして、物が飲み込みにくい」「物を飲み込もうとすると、のどが詰まって窒息しそうになる」「のどが締め付けられるような圧迫感がある」「いつもイガイガしている」などの症状を訴える人もいます。

また、「いつものどがヒリヒリと痛み、抗生物質をもらって飲んでも効果がない」という人もいます。

 

≪便秘・下痢が続く≫

胃腸などの消化器は、精神的な影響を受けやすい器官の1つです。ストレスがたまって自律神経のバランスが乱れると、便秘が続いたり、反対に下痢が続いたり、あるいは便秘と下痢を交互に繰り返すなど、便通異常に悩まされることがあります。

 

≪髪の毛が抜ける≫

毛髪が細くなったり、部分的に抜けたりする「円形脱毛症」に悩まされている人も少なくありません。これも心理的なことが原因で起こります。

 

以上の症状は一部にすぎず、この他にもさまざまな症状が見られます。

 

当院では自律神経失調症の治療も行っております。

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