いつも眠くて仕方がない。

 

仕事や学校などの日常生活に支障をきたすほど強い眠気に慢性的に襲われるというのが、過眠症の一般的な症状です。

 

このような状態が1ヶ月以上続くなら、「過眠症」(ナルコレプシー)を疑う必要があります。

慢性的な寝不足に加え、薬の副作用や、ある種の疾患によっていつも眠気が襲うのです。

 

ナルコレプシーや特発性過眠症(原因が判明していない、日中の過度の眠気を主症状とする睡眠障害の一種)は、強い眠気を引き起こします。

夜、きちんと眠ることができ、睡眠の量も質も問題がないのに、昼間に強い眠気が襲ってくる。

 

これが過眠症です。

 

 

ナルコレプシーの「ナルコ」はフランス語で「眠り」、「レプシー」は「発作」を意味しています。

1880年、フランスの医師ジェリノーによって名付けられた病名で、いわゆる“眠り病”の代表疾患です。

14歳から16歳の思春期をピークに発症します。男女差はなく、日本での有病率は、600人に1人(0.16%)と言われています。

 

主な症状として、睡眠発作、脱力発作、睡眠麻痺、入眠時幻覚の4つが知られています。

特に脱力発作は、強い情動的な刺激(笑う、怒る、泣くなど)が加わったときに、ガクンと全身の力が抜ける感覚を伴います。

これを「情動脱力発作(カタプレキシー)」と呼び、ナルコレプシーの特有な症状として認められています。

 

ナルコレプシー(過眠症)の原因は?  

 

原因の多くは、遺伝と考えられています。

 

まず遺伝的な要因があり、そこにストレスなどの環境因子が加わり、それらが相互に関係して発症します。

脳炎などの後遺症として起こる場合もあるようですが、まだ詳しいことは分かっていません。

 

 

10~20代の発症が多く、中でも14~16歳くらいの年齢層がピークになっています。

中学生、高校生の年齢ですが、この時期は精神的にもデリケートなときです。

不登校や引きこもりなどの子どもたちの何割かは、ナルコレプシーが影響していると思われます。

 

しかし、まだまだ認知度の低い病気であるため、学校医の先生や小児科の先生でも、知らない人が多いのが実情です。

病気とは知らずに、周囲から誤解されている子どもたちがたくさんいることでしょう。

これは深刻な問題として受け止めるべきです。

 

ナルコレプシーの根治は現在の医学では、まだ難しいと言われています。

しかし、症状を改善させることは可能です。

 

夜間に十分な睡眠をとること。

 

また、職場や学校の休み時間を利用して、目を閉じたままで静かにしているなど、自分の睡眠をコントロールできるようになれば、眠気は軽減できます。

夜に不眠などの睡眠障害がある場合には、薬などを服用し、できるだけ規則正しく眠る努力を重ねることが大切です。

 

ナルコレプシーは意外にも身近な病気なのですが、ほとんどの人が存在を知りません。

この病気は事故の危険性はもちろん、人間関係などの社会的な誤解や軋轢が生まれやすい、いわば病気とは別のリスクを持っています。

正しい理解を得るための啓豪活動が求められます。

 

 

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