眠っていても意識を失っているわけではありません。

脳はきちんと活動しています。その証拠に、脳波は一定のリズムを刻んでいます。眠っていても脳は活動しているのです。

レム睡眠は、脳波的に浅い眠りです。

 

まぶたの下で眼球がよく動く、つまり「rapid(速く)、eye movement(目が動いている)」状態にあります。

 

脳はレム睡眠中に夢を見ることが多く、そのときの脳波の動きは活発です。

一方、ノンレム睡眠は、脳波的に深い眠りです。

 

夢はほとんど見ず、眼球も動きが少なく、non(~していない)状態です。

 

脳波の動きも、大きく、ゆっくりとした徐波(スローウェーブ)を呈します。ノンレム睡眠は最近、N1~N3まで3つの段階に分類されるようになりました。N3がもっとも深い眠りで、脳波的には徐波が出現する時間帯です。

 

ノンレム睡眠の前段階は、大人の場合ですと、寝入りばな、つまりうとうとする段階です。

ノンレム睡眠に入って約1時間後、レム睡眠が始まり、10~30分続きます。

これで1セット約90分。7時間眠るとして4セットと半分。

 

普通は最後の半分がノンレム睡眠です。すなわちノンレム睡眠で始まって、ノンレム睡眠で目覚めるわけです。

 

ちなみに、起床した時に夢を覚えていないのは、ノンレム睡眠で目覚めることが多いからです。

 

レム睡眠中に起こされると、すぐに活動はしやすいのですが、一種独特の不快感が残ります。

 

夢も覚えています。

 

 

「昏睡」という言葉があります。

 

これはとても深い眠りのことをいいますが、普通の「睡眠」とどこが違うのでしょうか。

このことは、眠りを考える上で大変重要です。

睡眠は、脳が自発的に休んでいる状態のことをいいます。

 

しかし起きるための神経は、眠っていません。

だから、いざというときは、起きることができます。

大きな音が鳴ったり、天敵が近づいてきたり、何らかの危険が迫ってくると、素早く目覚め、体を起こすことができます。

 

これに対して、昏睡の普通の睡眠とはまるで異なります。

起きるための神経も眠ってしまっている状態です。

 

すぐに起きることはできません。

 

人間も大昔は野生の動物でした。危険を察知し、回避するための本能的な反応、つまり防衛本能がまだ残っていると考えられています。

 

だから動物も人間も、普通は昏睡しません。昏睡すると周囲の危険に対して無防備になります。

 

昏睡は、脳の働きをマヒさせるような、かなりのダメージを受けているときの眠りなのです。

 

睡眠障害についてのお役立ちコラムはこちらから

 

女性に多いむくみ