めまいと耳鳴りに関係の深い五臓は「腎」です。

ホルモンバランスや生殖機能をコントロールする腎は、年齢が上がるにつれて働きが低下するため、40代以上の大人世代になると、どうしても耳が弱くなりがちです。

それに加えて「肝腎(かんじん)同源(どうげん)」ともいわれ、腎と深く関わる「肝」の働きの低下も、耳の機能に影響します。

肝は「血」を溜めたり、自律神経をコントロールしています。

肝が衰えると、耳に栄養や潤いを与える血が充分に送り込まれなくなってしまうのです。

また、代謝が悪くなり余分な水が溜まることでバランス感覚に関わる耳の三半規管がうまく働かなくなることもあります。

 

≪生活の養生で耳の働きを補う≫

めまいや耳鳴りは誰にでも起こりやすい症状ですが、生活の養生で悪化を防ぐことが可能です。

まずは、腎と肝を補う黒い色の食べ物や水分代謝を助ける食べ物、腎を補う「気」「血」の滞りを促す食べ物を積極的にとるようにしましょう。

また、水の滞りは体が冷えることでも起こります。

冷えやすい人は、重ね着をしたり、入浴時には湯船につかって体を温め、余分な水分を溜め込まないようにします。

 

≪充分な睡眠でバランスを整える≫

肝と腎をいたわるためには、睡眠時間をきちんと確保することも大切です。

血を養うゴールデンタイムの夜10時から午前2時にぐっすり眠るだけで、翌日の症状が軽くなることもあります。

 

≪食養生≫

肝と腎を元気にする食べ物(山芋、オクラ、納豆など)は、老化を防ぐほか、体を温める働きもあります。

水分代謝を促す食べ物(わかめ、昆布、豆類など)の中には、体の熱を冷ますものもあるので、冷え症の人は温かい汁物や煮物でとりましょう。