企業や学校など、社会のさまざまな場所で、メンタルヘルスケアの重要性が叫ばれています。

その大きなポイントとなるのが、ストレスマネジメントです。

≪ストレスを溜め込まない工夫が必要≫

うつ病の発症に大きく関わるストレスを溜め込まないために、まず、何事も自分一人で抱え込まないようにしましょう。

家族や友人、同僚や上司など、周囲の人たちに相談してみて、自分とは別の視点で物事をとらえることも、時には必要なのです。

 

精神的な負担になっている問題から目をそむけず、どんな小さな点でもよいので、できるところから解決していくなど、現実的な対応も考えましょう。

 

ストレス耐性(ストレスに対する抵抗力)は、健康状態と密接な関係にあります。

 

つまり、同じ負荷がかかっても、健康状態の良い時の方がストレスとして感じにくいものなのです。

体力・精神力の充実をはかり、こころの状態を安定させておくことが、ストレスマネジメント(ストレス管理)の大きな要素となります。

 

心身の健康を保つためには、規則正しい食事と適度な運動が欠かせません。

 

≪不規則な食事や運動不足の影響≫

高血圧や高脂血症、糖尿病、痛風などの生活習慣病に対しては、乱れた食生活や運動不足が大きな危険因子となります。

うつ病も生活習慣病と同様、食事や運動を始めとするライフスタイルの影響を受けやすいものなのです。

 

心身の健康に深く関わるストレスマネジメントにおいても、食事や運動は重要な鍵を握っています。

だからといって、あまり神経質に考えることはありません。

 

食事に関して言えば、家族や友人と「楽しんでおいしく食べる」ことが、からだはもちろん、こころのごちそうにもなるものですから。

 

ただし、栄養、そして食材のかたよりは避けたいところです。

 

たとえば、いくらラーメンが好きだからと言って、毎日ラーメンでは「不健康な食事」となってしまいます。

 

「ストレス解消」とばかりに、好きなものだけをおなかいっぱいに食べる人もいますが、これでは心身の健康を損ないかねません。

 

できれば1日3食、規則正しく食べたいものです。主食、肉や魚の主菜、野菜や豆製品を使った副菜のそろったメニューが栄養バランスもよく、理想的と言えるでしょう。

 

そして、いつも「腹八分目」を心がけてください。

 

適度な運動で、食事から摂取したエネルギーを消費することも忘れてはいけません。

 

運動不足は肥満を招くばかりでなく、ストレス耐性を低下させてしまいます。運動といっても、新たにスポーツを始める必要はありません。

ウォーキングやサイクリング、水泳などの有酸素運動を、できれば毎日、少しずつでも続けることで十分なのです。

 

 

まずは、毎日の暮らしの中で、できるだけ歩くように心がけてみてはいかがでしょうか。

エレベーターを使わず階段を上る、ワンメーターの距離はタクシーに乗らない、電車をひと駅手前で降りて会社まで歩く、昼食時は会社の外に出て、少し離れた店まで行くなど日々の小さな積み重ねが、運動不足の解消に役立つのです。

 

運動による適度な疲労は、心地よい眠りを誘います。睡眠不足は心身の健康の大敵なので、良質の睡眠を十分にとることもストレスマネジメントに不可欠です。