不眠症というのは、病気というより、精神が不健康な状態になって起こる症状の1つです。

 

特にこれといった原因がなく、本人が眠りに対してこだわりすぎている例が少なくありません。

 

≪不眠の原因はまずストレス≫

夜、眠くなったらふとんに入り、ゆっくりと睡眠をとるというのは疲れた時には至上の喜びです。

 

しかし、この眠りが思ったように満足にとれなくなると、大きなストレスになります。

 

 

では、不眠症はなぜ起こるのでしょう。

 

1番多いのは、何らかのストレスがきっかけとなって、寝付けない日がたまたま数日間続くと、その「眠れない」ということにこだわりすぎて、満足する眠りが得られなくなるタイプです。

 

こういうタイプは、睡眠にこだわりすぎるために、現実には案外睡眠時間はとれているのに、「自分は毎日一睡もできない」などと思い込んでいます。

 

神経症の一種と考えるといいでしょう。

 

 

次に多いのは、うつ病やノイローゼ、精神分裂病など他の精神障害によって起こるものです。

 

特に、うつ病の場合不眠の訴えが多く、うつ病が重ければ重いほど不眠の程度も重くなる傾向があります。

うつ病の不眠は、寝つきは良いが途中で目覚めてしまったり、明け方早くに目が覚めてしまい、それから悶々と嫌なことが心に浮かんできて眠れないというパターンが典型的です。

 

中にはうつ症状が前面に出ていなくて、睡眠障害だけが強いタイプのうつ病もあります。

 

 

そのほか、薬物・アルコール依存症の禁断症状による不眠や、時差ボケなど環境の変化よる一時的なもの、高血圧症や心臓の病気などの内科疾患によるもの、睡眠中の呼吸に異常が起こる病気(睡眠時無呼吸症など)によるもの、睡眠時に足の筋肉が軽い痙攣を起こす病気(睡眠時ミオクローヌス)、によるもの、また、加齢によって生体リズムが変わって眠りが浅くなるために起こるものなど、その原因は実にいろいろです。

 

不眠症の治療を進めるためには、まず、この原因を確かめる必要があるでしょう。

 

≪最も多いのが「寝付けない」タイプ≫

不眠症とひと口にいっても、その症状は大きく分けると次の4つのパターンになります。

 

①入眠障害

寝付くまでに時間がかかる、なかなか寝付けないというタイプ。

②熟眠タイプ

眠りが浅くて、よく眠れたという満足感が得られないタイプ。

③途中覚醒

夜中に何度も目が覚めて、眠りが連続できないタイプ。

④早朝覚醒

早朝に目が覚めてしまい、その後は眠れなくなるタイプ。

 

 

これら4つのタイプの中で1番多いのは入眠障害で、不眠を訴える人の約8割を占めます。また、いくつかのパターンが重複することもあります。