脚や手がむくんでだるかったり、朝、顔がはれぼったかったり…。
ふだんよく経験する「むくみ」。
とくに女性は脚のむくみで悩む人が多く、これはストレスフルで時間の不規則な現代のライフスタイルと深くかかわっています。
「むくむ」ってどういうこと?
「むくみ」とは、血管外の細胞と細胞の間に余分な水分が溜まった状態のこと。
体内では、まず心臓から送り出された血液は動脈を通って全身をめぐります。
このとき、血管壁から酸素や栄養分を含んだ水分がしみ出し、細胞に栄養を送り届けます。
その後、水分は静脈へと戻りますが、静脈の流れが悪いと戻りきれずに余った水分が「むくみ」となってたまるのです。
【こんなときにむくみは起こります】
・寝不足、疲れがたまっている
寝不足や疲れがたまった状態が続くと、細胞に二酸化炭素や疲労物質などがたまり、酸素が不足します。
そのため、より酸素を循環させようと血管が拡張し、血流量が増えます。
それによって供給される水分量は多くなりますが、静脈を通して戻す水分量が追いつかず、余分な水分がたまりやすくなります。
・体を締め付ける服装
水分を心臓に戻す通路であるリンパ管や静脈は、体の表面近くを走っています。
締め付ける服を着ているとこの流れが阻害されてしまい、余分な水分がたまりやすくなります。
・冷えたとき
冷えると血管が収縮し、血流が滞りがちになります。
心臓に血液を押し戻す力も弱くなり、余分な水分がたまるように。
リンパ管は冷えると動きが鈍くなり、むくみやすくなります。
【むくみにくい体になる生活術】
◆シャワーでなくお風呂がおすすめ
湯船にゆったりつかって温めることで末梢の血流がよくなって、余分な水分がたまりにくくなります。
また水圧によって効率よく水分を押し戻し、むくみをらくにするのにも効果的。30~40℃のぬるめの湯に15~20分つかるのがおすすめ。
◆栄養バランスのとれた食事を
むくみを防ぐには、塩分を取りすぎないこと。
たんぱく質やミネラルなどの栄養不足もむくみを招くので、バランスよく食べることも大切です。
血行をよくするしょうがやねぎ、唐辛子、にんにくなどを利用するのも効果的。
