木枯らしが吹き、寒さも日増しに厳しくなっていく冬は、東洋医学の考え方では体を癒し、エネルギーを蓄えるときだと考えます。

秋に収穫された穀物を蓄え、春の種まきに備えるように、1年の疲れを養生で癒し、エネルギーを補充して、新たな春の始まりに備える季節です。

また、寒さと乾燥により体の免疫力が弱まるので、1年の中でもっとも風邪をひきやすいときです。

そして、体を動かすことが少なくなるため、血行が悪くなって、肩こりや頭痛、生理痛がひどくなる時期でもあります。

お風呂場では湯船にしっかりつかるなどして、血行改善に努めたいものです。

 

≪乾燥による肌のバリア力低下にも注意≫

秋の乾燥は夏の汗によって失われた水分不足によるところが大きいのに対して、冬の乾燥は雨の少ない乾いた空気や暖房による本格的な乾燥です。

乾燥肌の人だけでなく、すべての人に乾燥対策が必要です。

皮膚が乾燥すると、シワなど美容面のトラブルが出るほか、かゆみやアトピーなど肌のトラブルが起こりやすくなります。

また、のどや気管など体の内側の粘膜が乾燥すると、風邪をひきやすくなります。

冬は不調になりやすい要因があふれていますが、日々の養生で体調に差が出やすいときなのでしっかり体を整えて、冬を乗り切りましょう。

 

≪生活養生のポイント≫

1.冷え・乾燥対策

冬の冷えが通年の冷え症の引き金にならないように注意しましょう。

また、乾いた空気による乾燥のほか、暖房器具による乾燥にも気を配ってください。

2.血行改善

寒さと冷えで、血流が悪くなりがちです。

特に肩こりや頭痛がある人は要注意です。

毎日湯船につかって、体を芯から温める習慣をつけましょう。

3.免疫力アップ

寒さと乾燥で体の免疫力が低下すると、風邪をひきやすくなります。

冬の曇り空でどんよりした気分になると、免疫力の低下に拍車がかかるので、明るく過ごしましょう。