うつ病は、子どもから高齢者まで、生涯を通じてどの世代にもおこる可能性がありますが、発症のきっかけとなる出来事や症状のあらわれ方には、年代ごとに特徴がみられます。

 

≪年代に応じてこころのありようは変化する≫

入学や卒業、就職や退職、結婚、出産、近親者の死…。私たちは生涯を通じて、実にさまざまなライフイベントに遭遇し、そのたびに悩み、葛藤します。

 

そして、家族や友人、社会などと関わりながら、ライフイベントにともなう問題を解決し、乗り越えていくためのすべを身につけていきます。

からだの成長は、ある年齢に達すると停止しますが、こころは生涯を通じて成長・発達していくものなのです。

 

人の一生をライフサイクル(人生周期)、あるいはライフステージ(人生の階段)という視点から見て、乳児期、幼児期、児童期、思春期、青年期、成人期、中年期、老年期の8段階に分ける考え方があります。

各段階に訪れるライフイベントは人生の節目となり、こころの状態と深いかかわりをもつのです。

 

1950年(昭和25年)、アメリカの精神分析学者・エリクソンが提唱したこの発達論は、現在でも広く注目されています。

 

ライフイベントにともなう悩みや葛藤を克服すれば、こころは大きな成長をとげるでしょう。

しかし、問題をうまく解決できなかったり、正面からきちんと向き合わずにいると、問題への対処法や精神的バランスの取り方を体得できないまま、こころの成長は「一時停止」してしまうのです。

ライフサイクルの考え方では、ライフイベントを「発達課題」と位置づけています。発達課題はこころの成長を促す原動力として作用する一方で、大きな心理的・社会的ストレスにもなり、こころの変調につながります。

 

うつ病の発症にも、ライフイベントは大きくかかわっているのです。

 

千葉市稲毛区にある轟はり灸治療院では、 心療内科の治療も行っています。

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