うつ病は、それこそ「かぜ」と同じように、誰でもかかる可能性のある病気なのです。

とくに職場や家庭での責任や負担が増し、ストレスを受けやすい中高年に多く見られます。

 

≪発症のピークは働き盛り世代≫

うつ病はどの世代にも起こりますが、その中で特に発症しやすいのは40~60歳代とされています。

日常的に、もっともストレスにさらされている働き盛りの世代は、出世競争、昇進に伴うプレッシャー、配転や定年退職、突然の解雇、更には子供の進学、老親の介護・・・などなどストレスの原因をあげればきりがありません。

うつ病は、たとえば高血圧や糖尿病といった生活習慣病と違い、健康診断などの検査で数値化されて認められているわけではありません。専門医の診察を受けない限り、本人も周囲の人もなかなか発症に気づきにくいものです。

うつ病が慢性化すると、回復までに長い時間を費やすことになりかねません。

また、放置しておけば「自殺」という最悪の結果を招くケースもあるのです。

うつ病は「かぜ」にたとえられるといいましたが、こうした点で考えると、「たかがこころのかぜくらい」と軽視することは避けなければなりません。

 

 

≪うつ病は「こころの骨折」≫

うつ病はよく「こころのかぜ」とたとえられるのですが、この表現はさまざまな誤解を生みました。かぜのように、ちょっと休めば治る、わざわざ医療機関で受診するまでもない・・・。

本当は「だれもがたやすくなりうる病気」といった意味合いで使われてきた表現なのです。

最近では「こころの骨折」とたとえられるようにもなりました。きちんと医療機関で治療を受ける必要があり、回復までに最低でも3ヶ月くらいかかり、安静もリハビリも必要で、患者さんにあせる気持ちを抑える我慢が求められる・・・

うつ病については正しく理解されていないまだまだたくさんあるようです。