目的

頭部にできた円形性脱毛症の原因として、ストレスによる自己免疫異常と考えられる症状に対して鍼灸治療の効果があった症例を報告する。

症例:12歳 男児 体型 肥満

主訴:円形脱毛症が4か所

病歴:6月ごろから抜け毛が多くなった。7月には円形脱毛症ができ、病院に通院する。薬の処方、ステロイド外用薬、セファラチン内服。学校の先生とのコミュニケーションがうまく取れていない。

家庭内の問題で兄と比較されることが多い。性格的には大人しいく無口で我慢強い。

所見:直径5㎝ 1か所、直径1㎝ 3か所

評価:目視にての確認及び写真撮影(下記に写真添付)

 

治療

初診(8月29日)

皮膚は色黒で荒れている。腹部に張りがある。頸背部の過緊張と腰部仙骨に過緊張がある

治療:頭部、頸背部、腰部に小児はり お灸として 神門、身柱

第4診(9月10日)

脱毛症の周りから薄らと産毛が生えてきた。全体的に皮膚の硬さは軽減されているが頚背部の緊張と腰部の緊張あり。

治療:頭部、頚背部、腰部に小児はり お灸: 神門、身柱

第14診(11月14日)

小さい脱毛症はほとんど確認できず良くなった。大きい脱毛症も改善されている。

治療:頭部、頚背部、腰部に小児はり お灸:神門、身柱

 

結果:5㎝ほどの脱毛が周りから少しずつ生えてきた。1㎝ぐらいの脱毛はほとんど生えている

経過:1㎝からの小さい脱毛については改善されているが、5㎝の脱毛症は中心がまだ残っている。

 

考察

円形脱毛症は、アレルギー体質が起因している場合と精神的な原因があると考えられている。

今回の症例はストレスが原因であり、ストレスにおける身体の異常を取り除くことにより症状の改善されると考えられた。

 

結語

子どもの治療だけでなく、母親とのコミュニケーションをとりながら原因の追究と改善に向けていくことが必要と考えられる。

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